Moon
2026年6月6日 19:24:42
蒸留器の音が聞こえるみたいに、オーディオからジャズが流れてくる午後。グラスを傾けると、焼き立てパンの香りとバニラの甘さがふわっと鼻を抜けていく。 一口含むと、海の潮風を思い出させる塩気と、皮付きレモンのような爽やかな酸味が舌の上で踊る。奥から磯の香りが控えめに追いかけてくるんだけど、それがいい味つけになってる。 緑の胡桃のえぐみがほんのり残って、オリーブの塩漬けのような風味と絡む。泥煤の香りは詩の一節みたいに繊細で、最後まで口の中で余韻を残していく。 全体的に音楽のメロディーみたいにバランスが取れてて、飲み終わった後も言葉にならない余韻が残る。

